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放射能に向き合って生きていくことを余儀なくされた私達。宮城県南部で、この放射能時代を生き抜くために、ゆるやかにネットワークができました。
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●岡山博先生のお話in大河原の報告

きんじょすくいの会からの転載です。

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岡山博先生のお話
(テーマ)内部被曝から子どもを守るために
講師:日赤病院呼吸器科医師(東北大学医学部臨床教授) 岡山 博 先生

岡山 博 先生
okayama
今日2011年11月20日、大河原町の見城前集会所に於いて50名弱の参加者を集め「上谷三区子ども会育成会」主催の学習会が開かれました。


内容
放射能の基礎知識
内部被曝が及ぼすDNAへの影響について
放射腺によるDNAの損傷とがん発生のリスクなど
内部被曝が与える身体への影響について
放射性物質が甲状腺や内臓に集まりやすく、骨に沈着しやすいことと、がん発生、白血病、その他の放射能障害との関連など
がん予防対策
内部被曝から子どもを守るためには、どのようなことに留意しがん予防につながる行動をするべきなのかなど

 以上のような内容のお話しでした。ただ講演会として一方的に話を聞くのでは無く会の主催された方の方針で講演の合間に質問を受け付、それに先生が答えさらに講演を続け、また合間に質問を受けるというスタイルで行なわれると最初に話がありました。
 岡山先生もそれに応え、一段落する所ではなくてもいつでも質問してください、と受けていただき非常にわかりやすい講演会でした。参加者からも真剣な質問が次々と寄せられた学習会となっていました。

 また先生は講演の最初に「私の言うこともひとつの意見。参考にして、だけど最後は自分で考えるべきです」と言ってから自分の意見を話し始めました。私が安全と言っているのだから安全というような態度の講演会とは全く趣を異にしていました。

 放射能に関する話や内部被曝について注意するべき点や説明が非常に詳しくわかりやすかったのはもちろんですが、今回の講演会で特筆すべきは国民の健康を守るという観点で行われていない放射能対策について明確に問題があると話をされていた点だと思います。犯罪的であるとまでお話されました。

 そこで私も質問をさせていただきました。
 「東北大学には東北の野菜をもりもり食べて牛乳をごくごく飲んでも健康に一切問題が無い、という意見を持ち、仙南地域で安全を講演して広めている人もいる。安全という意見と安全でないという、その両方の意見があって議論がされるべきだと思うのですが、安全という方の意見しか出てこない。なにか圧力のようなものがかかっているのですか?」と質問した答えは「はい。あります。」
 「では、先生にも圧力がかかっているのですか?」と再度質問。「はい。今、こうやってお話をしていますけれども最初は死ぬような思いもしました」
 質問する方へていねいに答えるその優しい姿勢の背景にはこのような決意と覚悟があることにも感銘を受けました。
 「ものを言えない空気が作られていることが非常に問題だ」と話されていました。

 また、別件ですが「野焼き」について非常に心配をされていました。空中を舞って大地の表面に落ち着いた放射性物質を、それらが付着した落ち葉などを燃やすことによって再度、空中にばら撒き呼吸で体内に取り込みやすい状態にしてしまう。大変な問題。野焼きの問題について勉強し話しあう機会を持って欲しいと強く要望されていましたのでここに記しておきます。

 先日の「子どもみやぎ」の集まりに初めて参加され、この学習会を紹介していただいた子ども育成会の会長さんを始め開催の関係者の方に御礼申し上げます。素晴らしい学習会でした。

 「放射線被曝から子どもを守る会・いわて」のサイトに先生の考えをまとめて読めるページがあります。

【寄稿】 放射線被爆を避けるために
【岡山 博】(仙台赤十字病院呼吸器内科 東北大学臨床教授)


(山中)
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