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放射能に向き合って生きていくことを余儀なくされた私達。宮城県南部で、この放射能時代を生き抜くために、ゆるやかにネットワークができました。
代表は味噌づくりのシゲさん、サイト管理は炭やきのミツオ、いずれもヒゲクマですが、味噌、炭、いずれも放射能時代を生き抜くためには大切なもの…。「風の谷のナウシカ」ならぬ、「味噌の谷のシゲ」と「炭の谷のミツ」です。よろしく!

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●「宮城県、健康被害はなし」 健康調査は丸森の一部のみ;についての意見!

先日の10/25、県の有識者会議が開かれ、全員一致で「健康被害の心配はない」と結論付けました。そしてそれを受けて県は丸森町の耕野と筆甫の2地区だけを選び小中学生など子どもを対象に健康調査を行うと発表しました。私も直前に情報を得て急ぎ県庁に行きました。しかし公開されたのは県からの報告のみで協議については委員全員の一致で非公開とされました。もっともらしい理由づけはあると思いますが自分たちの発言には責任を持ってもらいたかったです。以下今回の発表に対して思ったことを書いてみました。

まず第一に「健康被害はない」とそんなに簡単に結論付けられるのでしょうか?健康被害は長い時間をかけてみなくてはわからない問題のはずです。ほんの1時間くらいの協議で全員一致して「健康被害はない」これでは「答えありき」と言われても仕方がないのではないか。メンバーは東北大関係者で占められていて内部被曝に詳しそうな専門家は見当たりません。そういう方もメンバーに入れるかヒアリングをするとか、意見が割れている問題なのに同門の同じような考えの人だけで話し合って協議と言えるのか、大いに疑問です。

そして第二に「対象と範囲」ですが、町単位ですらなく、2地区だけ・・。正直耳を疑いました。そんな調査あるのでしょうか?それも小中学生だけなら人数はせいぜい数十人です。こんな少数で影響がはかれるのでしょうか? 爆発事故のあと両地区から避難していた子供もいますし、逆に地震の影響で実家のある両地区に戻ってきていた地区外の子もいたはずです。もっと広範囲に、行動記録なども含め丁寧に調査するべきです。線量が高い場所は県南、さらには県北にもあるのですからもっと範囲を広げるべきです。そして一般人、特に妊婦さんや若者、外作業の多い農業者などにも対象を広げ、必要な検査は生涯を通して行う必要があると思います。

現在、栃木県の方でも健康調査に関して有識者による会議が始まりました。それぞれ県によって対応がバラバラになるのは問題です。やはり国の方で健康調査の基準を作り、ある程度責任を持って実施する必要があると思います。


10/30「子どもの未来を考える集いin丸森」ではこの辺のところも橋本議員にぶつけ、国の対応を促したいと思います。 是非大勢の声を集めてください。 またサイトへのコメントもぜひ寄せてください。 よろしくお願いします。

文責:太田茂樹



宮城県健康影響に関する有識者会議委員名簿

石井慶造  東北大学工学研究科 教授 
東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター センター長

辻一郎   東北大学大学院医学系研究科 教授

久道 茂  財団法人 宮城県対がん協会 会長

藤森啓成  東北大学病院 乳腺内分泌外科 准教授

山田章吾  財団法人杜の都産業保健会 理事長
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