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放射能に向き合って生きていくことを余儀なくされた私達。宮城県南部で、この放射能時代を生き抜くために、ゆるやかにネットワークができました。
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●川島隆太氏の講演会の感想

県内各地で放射線のことで講演会をしている川島隆太教授の話を聞きに行かれた方から、
匿名ということで、感想を寄せていただきましたので紹介します。
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昨日は、白石市ホワイトキューブで開催された東北大学加齢医学研究所川島隆太教授の「福島原発事故による放射能汚染とどう付き合うべきか?」講演会に参加しました。「脳トレ」で有名な先生の講演ということもあり、どのようなお話をされるのか、期待して参加しました。

私が感じた講演のポイントとしては、自然放射線やタバコ、コーヒー、携帯電話などと比較して、現在の環境放射線は「危なくはない」というもの。どこかで聴いた内容であり、少し拍子抜けをいたしましたが、そのため、いくつかの疑問点も浮上しました。

つまり、
○自然放射線量から追加的に被曝する「追加被曝線量」は法律で「年間1ミリ」と定められているが、現在の環境放射線が、自然放射線やタバコ、コーヒー、携帯電話などと比較して「危なくはない」なら、「追加被曝線量」を「年間1ミリ」と定める意味がないのではないか。

○「低線量被曝」は、実証データがないから「ワカラナイ」のであって、「ワカラナイ」ものを、タバコ、コーヒー、携帯電話などと比較しても意味がないのではないか。

○タバコやコーヒーなどは、本来、自ら好んで摂取するものであり、まして、職業的に被曝する人は、自ら職業を選び、健康チェックも受けている。それと比較して「望まない被曝」を「安全だ」と言っても意味がないのではないか。

最後に、川島先生への質疑応答の時間があったので、これらの素朴な疑問について質問をしようかとも思いましたが、時間が限られているということもあり、質問に代えて、子どもみやぎにはじめて投稿させて頂きました。

川島先生は、仙南の各地区で同じような講演をされていると聞いているので、川島先生の講演をお聴きになった方も多いと思います。川島先生の講演をお聴きになった皆様、いかがお考えでしょうか。

また、今後、川島教授にも、直接、お聞きしてみたいと思いました。
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Comment

震災当初の河北新報

3月21日の朝刊の3面に川島隆太教授が放射線の影響について述べられています。以下転載です。

放射能の影響をどうとらえたらよいのか?河北新報
◎被ばく量、普段と同じ/報道・発表、科学的に正確
東北大加齢医学研究所 川島隆太教授

 連日の新聞やテレビの報道にあるように、東京電力福島第1原発の事故は深刻な状況にあります。皆さま大変不安なことと思います。

<「絶対」と言えず>
 こうした中、信じられないことですが、放射能の被ばくを恐れて、診療を放棄し逃げだす医師まで出ていると聞きました。東北大医学系研究科の教授として、放射線防御に関する医師への教育が足りなかったと猛省するとともに、同じ医師として、そのような人がいることが悲しくて悔しくて仕方ありません。
 現在の放射能に関する報道は科学的には極めて正しいものです。東北大でも放射能の測定をいくつもの研究室で行っていますが、政府の発表にうそ偽りはありません。
 こうした報道を見聞きしていて皆さんが一番不安に思うのは、専門家が決して「絶対に」安全であるとは言ってくれないことだと思います。絶対ではないのだから、危険なのではないかと感じるのは当たり前です。専門家は科学者の良心から、絶対とは口が裂けても言うことができません。
 少し難しい言葉ですが、放射線の影響には確率的影響というものがあり、放射線を一度でも浴びると何らかの影響が出ると考えなくてはいけないと科学者は考えます。だから、うそをつきたくない科学者の口からは「恐らく」安全という言葉しか出てこないのです。

<1年間続かない>
 私たちは、普通に暮らしているだけでも、年に2~3ミリシーベルトという単位の放射線を自然界から被ばくしています。私たちの体の中にも、放射線を出し続けているイオンまであります。シーベルトとは難しい言葉に聞こえるかもしれませんが、単に放射能の影響力を表す単位と思ってくれれば良いです。
 現在、福島原発事故に伴う放射能は、宮城県の場合、1時間に0.2~0.3マイクロシーベルトの所が多いです。1000マイクロシーベルトが1ミリシーベルトですのであり得ないことですが、このままの状態が丸1年間続いたとして、被ばくする量は、0.3×24時間×365日=2628マイクロシーベルト、つまり2.6ミリシーベルトです。何と、普段自然に浴びている放射線量と同じなのです。現在の状態が丸一年続くほど、日本の科学力と技術力は低くありません。
 外国人たちが大勢、日本からの脱出を試みていますが、飛行機で米国や欧州に逃げ帰ると空気の薄い高高度の場所を飛行するため、地上にいるときよりも大量の放射線(宇宙線)を浴びます。
 その強さは80マイクロシーベルト。10日間、現在の放射能を浴び続けるのと一緒です。しかも現在心配されている放射能はほとんどが服や靴に付いています。自宅に帰り、服や靴を脱ぐと、24時間被ばくし続けることは難しいのです。この程度の放射能を気にする人は、飛行機に乗るとかえって大量に被ばくするので、船で逃げだすことを科学者として推奨します。

<喫煙の方が有害>
 先ほど「確率的影響」という話をしました。実際に放射能をどれだけ浴びると、どのような障害が起こるのかは、今回のような低濃度の放射線の場合は、影響が目に見えないので、明らかに影響が出る高い濃度の放射線を浴びた時の状況から類推しており、「確率的」という言葉を使います。
 ですので、正確にどの程度の悪影響があるかを正確に計算することは誰にもできませんが、同じ確率論で言えば、現在のレベルの放射能を1カ月間浴び続けるよりも、たばこを一箱吸う方が皆さんの寿命を縮めます。
 個人的な話をすると、茨城や福島でホウレンソウ、牛乳から放射能が検出されたと報道されています。ここ仙台では生鮮食品がとても入手しにくく、捨てるのであればぜひわけていただきたいです。私は50歳をすぎましたが、これらのホウレンソウをばくばく食べ、牛乳をごくごく飲んでも、私の寿命に影響がないことを知っていますので。

[かわしま・りゅうた氏] 1959年千葉市生まれ。東北大大学院医学系研究科博士課程修了。2006年から現職。

3/21河北新報を読んでの感想

私は3月21日に河北新報の記事を読んで、匿名希望の方と同じような疑問を持ち、同時に怒りを覚えました。

しかも発災からまだ1週間しか立っていない段階で、放射線量を計測していたのは仙台だけでしたし、この記事には丸森や白石といった県南のことなど考慮されないまま、「喫煙の方が有害」と言っています。

ここで50歳をすぎた川島教授が、汚染されたホウレンソウをばくばく食べ、牛乳をごくごく飲んでももちろん健康影響は皆無に等しいわけで、子どもたちへの影響など全く無視した発言だと思います。

この方は脳科学に関しては専門家だと思いますが、放射線防護に関する規則については素人なので、私はあまり信用してません。

武田邦彦教授が言う「安易に子どもたちを被曝させる『だいじょぶおじさん』」なのだと思います。
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