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放射能に向き合って生きていくことを余儀なくされた私達。宮城県南部で、この放射能時代を生き抜くために、ゆるやかにネットワークができました。
代表は味噌づくりのシゲさん、サイト管理は炭やきのミツオ、いずれもヒゲクマですが、味噌、炭、いずれも放射能時代を生き抜くためには大切なもの…。「風の谷のナウシカ」ならぬ、「味噌の谷のシゲ」と「炭の谷のミツ」です。よろしく!

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●10/1イベント(児玉教授講演録上映会、食品測定会、ラディカフェ)のご報告

先日ご案内した10/1のイベントの報告です。

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食品測定会は、申し込みが多数でした。
その中から、同じようなもので重ならないように
いろんな種類のものを計測していただきました。
この10/1に本格オープンの
福島市の市民放射能測定所(略してCRMS) から
上野さん、青木さん、清水さんにきていただき
LB200を使っての測定になりました。
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測定結果は、誤差も多いので、
とりあえず、今回は公表しない事にしますが、
やはり、果物と川魚類は若干高めでした。
以外に、塩蔵の山菜(2011春採取)も高く驚きました。

以下、測定についての沼倉さんからのリポートを紹介します。
福島市民放射能測定所による出張「食品測定会」(測定機器:LB200)では、測定に関心のある約40名近くの市民が来場、白石市を中心に、玄米、根菜類、果物、葉物野菜、牛乳、生卵、豚肉、川魚、井戸水など18検体を測定。全体としては、じゃがいも、玉ねぎ、などは比較的低い値でしたが、果物などは高い値が出やすいこと、市販の牛乳や豚肉は低い値ですが、川魚は高い値が出ること、などの傾向が分かりました。
また、今回、測定に使用した「LB200」は、放射性セシウムだけでなく放射性のカリウムの放射線の値も一緒に検出するため、測定当日はカリウムを除いた数値も算出して掲示しておりましたが、後日、市民測定所から他の計算式で計算してしまったとの連絡が入ったこと、また、カリウムの算出方法は厳密には難しく、市民放射能測定所のホームページではカリウムを含んだ数値のみを公表しているとのことでした。

注)「カリウム」=天然に存在し、動植物にとって必須の物質ですが、その中に放射線を出す同位体・カリウム40をわずかに含む。

基本的に、「LB200」は高い値が出やすい機器のため、数値の見方としては、今回の「LB200」で測定した食材の測定値どうしの比較で、例えば、川魚は高い値がでるようだ、など、傾向をつかむには参考になりますが、他の測定器を使って県や自治体が公表している数値との「数値そのものの比較」は、正確には行えないことになります。



測定希望でお持ちいただいたもので
残念ながら、できなかったものもあり
申し訳ないことでした。
12月には宮城県南部の大河原に
「みんなの放射線測定室」がオープン予定です。
場所がようやく決まりました。
期待は高そうです。

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測定結果の報告書です。数字はたぶん拡大しても見えません。


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向かいの図書室では、除去食など、被曝を減らしたり、被曝に負けない身体づくりのために、
お母さん達各自がしていることをシェアする
「ラディカフェ」を開催しました。
子ども連れの若い?(?つけたことに失礼!)お母さんが多く参加しました。
子どもを守ってあげられるのは「母の愛」です!

以下、担当の吉田貞子さん(白石)のレポートです。
参加者は、0歳児から60代まで約30名。
佐藤円さんから、「放射能時代に生き抜くために、我が家でしていること」をお話しいただく。
その後、米のとぎ汁乳酸菌をつかった豆乳ヨーグルトの作り方と試食会。
福島市の大内果樹園さんの梨
(なんと1ベクレル限界値で測定して、放射性物質が不検出の梨です)
を使った酵母ジュース、
ひっぽの元気な味噌SOYAさんのみそ汁、
七ケ宿の白炭佐藤さんの炭パウダー入りクッキーと
「免疫力をあげる。体に取り込んだ放射能を外に出す」メニューもたくさん。
「酸っぱぁ〜い、美味しいー!、おかわり〜」
とおだやかで賑やかなティタイムを過ごしました。


次のラディカフェは
10月8日(土)朝9時〜12時に大河原町金ヶ瀬公民館 調理室で開催です。
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そして夕方5時からは
代表の太田さんと事務局の沼倉さんが飛び込みで参加し
南相馬で収録してきた
あの児玉龍彦さんの講演録上映会でした。
上映後の意見交換も盛り上がり長時間になりました。

(児玉龍彦氏:東京大学先端科学技術研究センター教授・東京大学アイソトープセンター長。
2011/7/27の衆議院厚生労働委員会での「政府はいったい何をしているんですか!」発言で話題。)

以下、代表の太田さんのリポートです。
今回の公演録は9/17に南相馬市で行われた講演会の録画でした。市議会議員さん達の研究会が主催したものだったので、どちらかというと政策提言的な内容が濃いものだったように思います。「民間活力による放射能除染について」というタイトルで行われた講演では放射性ヨウ素、セシウムの危険性から住宅、田畑、森林、高速道路の除染まで話は及びました。細かい記述はできませんが、印象に残ったこととして「除染は国の対応を待っていたのでは遅い、住民や自治体が自ら計画をたて、国はそのテコとして利用するものと、発想を変えなくてはいけない」「安全か、安全でないかを議論していても始まらない、事実についての議論が必要」「こうした国難のときに放射能問題に本気で取り組んでいる企業をきちんと見極め、評価することが重要」「信頼できる研究者かどうかはまず何の研究者か、自分の研究データに基づいて話をしているかが大事」などでした。

国会での「満身の怒り」を表明した姿とは全く違った、穏やかで被災地への深い思いを感じさせる講演でした。そして、こうした講演会を行政が主催して行い、児玉教授の提言に真摯に耳を傾けている点にわが県、自治体との大きな違いを感じました。放射能と真剣に向き合うことでしか住民の安心、信頼は得られないという意思表明だと思います。

上映会のあと質疑応答はできないので意見交換のような場をもうけました。長時間の上映のあとだったのですぐに終わるかと思いきや、活発に発言がでました。全てを紹介できませんが、最終的に「ただ文句を言っているだけでは何も変わらない、きちんとした声を行政に届け続けることが大事である」という結論に達したように思います。



てんこもりのイベントでした。

参加のみなさんありがとうございました。
関わった方々お疲れさまでした。
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