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放射能に向き合って生きていくことを余儀なくされた私達。宮城県南部で、この放射能時代を生き抜くために、ゆるやかにネットワークができました。
代表は味噌づくりのシゲさん、サイト管理は炭やきのミツオ、いずれもヒゲクマですが、味噌、炭、いずれも放射能時代を生き抜くためには大切なもの…。「風の谷のナウシカ」ならぬ、「味噌の谷のシゲ」と「炭の谷のミツ」です。よろしく!

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●宮城県健康調査(ホールボディーカウンター) 体験報告

報道等でご存知かと思いますが、
先日の1/14・15に宮城県による丸森町の2地区の小学生以下の子どもたちに対する
ホールボディーカウンター(略WBC)による検査が行われました。
私もうちの子どもたちをつれて受検しました。
皆さんの参考になればと思い報告を書かせてもらいます。
検査は県から委託された原子力研究開発機構が
福島県から超多忙な日程をぬって
車載式ホールボディーカウンターを持ち込んで行ってくれました。
前回の甲状腺検査は大河原の仙南保健所で行われ、
筆甫からでは遠い人で片道1時間くらいかかり大変でした。
そのことを含め前回色々と指摘しておいたからかわかりませんが、
今回は丸森町の保健センターで実施されました。
その他小学生以下の子どもは親が代わりにに受検できるなど、
とても対応が改善されていて今回はとても気持ちよく受検できました。
(甲状腺検査の時は「じっとしていられない子どもは受検できま せん」の文面にカチン!
今回は文面からして丁寧で、変わるものだな~と・・)

まず服を脱いで下着と自分に合ったTシャツ(新品を一人一枚ずつもらえる)に着かえ、
ガウンを羽織って待ち、
ひとりひとりトラックの後ろのコンテナの中で検査を受けます。
機種は10年ほど前に購入したという米国キャンベラ社製の立ったまま入る形のWBC。
表面線量に異常がないか調べた後、機械の隙間に体を入れ2分間待ちます。
それで検査は終了。あとは10分ほどで検査結果と説明が受けら れます。
今回の検出限界値はCs134が190Bq Cs137が260Bqでしたが、
結果は子どもたち3人と私の全員「不検出」でした。
私の場合はCs137が170Bqと書いてあった ので正確には検出限界以下ということでしょう。
子どもたちは身体が小さいせいもあるのかもしれませんが、
スペクトルをみてもカリウム40以外にピークらしいものはなかったので
まあほぼ不検出と言ってもよさそうでした。
(スペクトルはその時言えばもらえますが、後から欲しいと言っても無理だそうです)
添付のスペクトル表の斜線の部分はカリウム40の ピークです。

今回の検査については
県職員、丸森町職員、原子力研究開発機構の皆さんの
休日返上の連携でスムーズに行われたことにまず感謝したいと思います。
まだ県の方から正式な発表はないので正確にはわかりませんが、
町職員の方の話では検出された人はいなさそう(皆の反応を見て)ということでした。
検出限界のことはありますが、
まあ今のところ、丸森の子 どもたちからセシウムによる大きな内部被曝はなさそうだと考えて良いのかなと思います。

受検してみての感想はやはり「測ってみると納得がいく」という感じです。
放射能は見えないので、とにかく「見える形」にしてもらわないことには始まりません。
出なければ安心、出ればなるほどこんな感 じか・・と。
とにかくできるだけ多くの人たちが甲状腺や内部被曝の検査を継続的に受けられるように
国も県も市町村も協力していって欲しいと思います。
丸森町、栗原市が独自調査を表明しています。
こうした動きが広がり、それを国、県はバックアップしていく体制作りが必要です。

県知事も年明けから放射能問題に対して積極策に転換し始めたようにみえます。
20日には市町村長たちを大勢ひきつれて東京へ宮城の放射能被害への要請行動に行くようでので、期待しましょう。
そして今月末には県の有識者会議が開かれ今回の健康調査の結果が
発表、今後の検討がされますので、みなさんご注目下さい。

(文責) 太田茂樹

3枚それぞれ
画像クリックでpdfダウンロードできます。

WBC1

WBC2

WBC3