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kodomomiyagi

Author:kodomomiyagi
放射能に向き合って生きていくことを余儀なくされた私達。宮城県南部で、この放射能時代を生き抜くために、ゆるやかにネットワークができました。
代表は味噌づくりのシゲさん、サイト管理は炭やきのミツオ、いずれもヒゲクマですが、味噌、炭、いずれも放射能時代を生き抜くためには大切なもの…。「風の谷のナウシカ」ならぬ、「味噌の谷のシゲ」と「炭の谷のミツ」です。よろしく!

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●丸森町議会でも支援法に関する請願を全会一致で採択!

丸森議会要望書2013-3-21

先日の白石市での全会一致での採択に続き、
丸森町議会でも支援法に関する請願、
「原発事故子ども・被災者支援法で定める支援対象地域に
丸森町を指定すること及び地域住民の意見を反映させた基本方針の早期策定・早期実施を求める意見書」が
3/21、全会一致で採択されました。
その後、意見書は丸森町議会から各方面
(内閣総理大臣 文部科学大臣、厚生労働大臣、環境大臣、復興大臣、衆議院議長、参議院議長)に
送られました。
紹介議員になっていただいた庄司一郎町議、一條巳町議ならびに採択して頂いた町議の皆さま、
事務の労をとっていただいた議会事務局の皆さまに感謝申し上げます。
この他にも各地の議会や自治体から支援法に関する意見書や要望書が出されています。
しかし、いまだにこれまでの施策の寄せ集めに過ぎない感のある、被災者支援パッケージが示されただけです。 まだまだ厳しい情勢は続きますが、粘り強く訴えていきたいと思います。
(文責:太田)
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●3/14日復興庁へ「原発事故子ども・被災者支援法」に関する要望書を提出!

20130314-teisyutsu

報告が遅くなりましたが、
3/14日に復興庁へ
「原発事故 こども・被災者支援法」に関する要望書の提出に行ってきました。
先日、要望書をお渡しし、
支援議連にも参加して頂いた地元宮城3区の西村明宏衆議院議員事務所に
復興庁との仲介に入っていただきました。
子どもみやぎ太田とこすごう子どもを守る会の古山さんで復興庁の担当者の方との話し合いに臨み、
宮城の実情、特に県境での格差の問題や支援法の早期実施や健康調査への期待の強さを訴え、
要望書をお渡ししました。
今回は子どもみやぎとともに、
こすごう子どもを守る会、
子どもたちの未来を守ろう☆白石
放射能から角田を守る会
山元町放射能汚染から子どもを守る会
村田町放射能汚染から子どもを守る会、
放射能から亘理を守る会
放射能から岩沼を守る会にも
賛同団体として名前を連ねていただきました。     

担当の方との話しあいでは
「宮城からも声は届いている」
「先日丸森町に足を運んできた」
「支援対象地域の指定には省庁の調整で時間がかかる、具体的な施策をまず実施していきたい」とのお話でした。その後、運よく議連ヒアリングのあと復興大臣が5分という限定つきではありましたが、
各地からの要望書を受け取る時間を作っていただいたため、
(支援議連事務局長の川田龍平議員と渡辺喜美議員の仲介)
子どもみやぎからも根本大臣に直接要望書をお渡ししてきました。
しかし奇しくも翌日発表された被災者支援パッケージの内容は正直言って不十分であり、
期待はずれなものでした。
これから支援法の早期の基本方針の策定とより充実した支援策が出てくることを願います。
(文責:太田)

復興庁への要望書
復興庁要望書20130314-2
復興庁要望書20130314-1
復興庁への要望書(詳述版)
復興庁要望書20130314-詳述1
復興庁要望書20130314-詳述2

●3/14 議連ヒアリングでみやぎからの声を届けてもらいました!

20130314-hearing
子ども被災者支援議員連盟と被災者支援法ネットワークの共催による
各地からの声のヒアリング集会(於:参議院会館)に参加してきました。
私は昨年の同じような場で発言させてもらったこともあり、
今回は宮城からの声として
「こすごう子どもを守る会」の代表の古山智子さんに発言して頂きました。
県境による施策の格差の問題や放射線量に応じた対応の必要性などを強く訴えていただき、
議連の方々の心にも強く響いたと感じました。
その他にも
各地に避難されている方や栃木、千葉などのホットスポットにお住まいの方からの訴えなどがありました。
そうした議連ヒアリングであがった声は、
朝日新聞や東京新聞にも記事が掲載されました。
こうした切実な思いが少しでも政府を動かす力になってくれていることを願うばかりです。
 (文責:太田)

FFTV(3.11以降、福島原発事故や子どもたちの被ばく問題に取り組んできた福島老朽原発を考える会(フクロウの会)とFoE Japan原発チームによる動画サイト)の
特集27「県境を越えた放射能~みやぎの子どもたちを守るために」で
太田さんがインタビューを受けたものと、
古山さんのヒアリングでのスピーチがありますので、合わせてご覧ください。

●白石市議会「意見書」を全会一致で採択(2013/3/4)

3月4日、
白石市議会において、
「原発事故で被災した住民の生活と健康を守る施策の早期実現を求める意見書」
が全会一致で採択されました。
(報告:子どもみやぎ吉田貞子)

下記画像クリックでPDFダウンロードできます。
shiroishi-ikensyo-1
shiroishi-ikensyo-2

●丸森町議会に支援法についての国への意見書の提出を請願しまし た(2/21)

こちらも報告が遅くなってしまいましたが、
去る2/21に丸森町議会へ
「原発事故 子ども被災者支援法」について国へ意見書をあげてもらえるよう
請願を提出しました。
請願を提出するにあたって庄司一郎、一條巳の両町議に紹介議員になっていただきました。
有り難うございます。

表題は

「東京電力原子力事故により被災した子どもをはじめとする
住民等の生活を守り支えるための被災者の生活支援等に関する施策の推進に関する法律」の
地域の声を反映させた基本方針の策定と早期施行を求める意見書


表題が長いですが、支援法の正式名称をいれました。

内容

概略で以下です。
・支援法の基本方針の早期策定と法律の早期施行
・支援対象地域は1m㏜を超える地域とし、丸森町をいれること
・支援内容には健康調査、健康手帳の配布、医療の保証、生活の支障への支援
など地域の声を反映させること。

※採択された時点で正式な文面をサイトにアップします。

〇3月下旬には採択されるか決まり、採択されると以下へ町から意見書が送ら
れることになります。 

内閣総理大臣  衆議院議長  参議院議長  復興大臣  文部科学大
臣 環境大臣  厚生労働大臣   
           

同様の意見書提出の要望が白石市でも子どもみやぎメンバーから出されていま
す。 どちらも採択され、宮城仙南の声が国にしっかりと届くことを期待しま
す。
(文責:子どもみやぎ代表太田茂樹)

●西村明宏衆議院議員(宮城3区)に支援法についての要望書を提出

nishimura-3

報告が遅くなってしまいましたが、
去る2/17に西村明宏衆議院議員
に子どもみやぎから要望書をお渡ししました。
内容は
昨年の6月に全会一致で成立した「原発事故 子ども被災者支援法」の基本方針の策定が
まったく進んでいないことに対しての要望でした。

要望書の表題は

「みやぎの子どもたち、家族にも国はしっかりと責任を果たして下さい!」
「子ども・被災者支援法の早期実施と支援対象地域への指定を求めます!」

です。

そして内容的には概要で以下のことを国に強く働きかけていただけるよう要望しました。

・支援法の対象地域は年間1m㏜以上の地域とし、宮城県もその対象にすること
・支援内容を地域の声を反映させて充実させること
・支援法を早期に施行すること
・国会議員でつくられている被災者支援議連に参加して強く国に働きかけてほしい

当日の面会は丸森町議の一條  巳氏にご尽力いただき、
西村氏の当選祝賀会の前の時間に設定して頂きました。  お蔭で地元の長谷川県議、保科丸森町長、
丸森町議の方々にも同席して頂きました。
時間的な制約もありましたが、
西村氏からは
「県境で対応が異なるのはおかしいので差がなくなるように働きかけをしていきたい。」
被災者支援議連については打診がなかったので確認してみる、とのお話をいただきました。

後日、西村氏ご本人から「被災者支援議連に参加する手続きをしました。」
「県の方にもこうした要望があったことを伝えました。」とご連絡をいただきました。
nishimura-4


地元の国会議員としてこれからも津波被災地の復興とともに、
見えない被災地である放射能汚染被害地の対策にも益々のご尽力いただきたいと思います。


※子どもみやぎとしてはいつでも超党派でこの問題に取り組んでいきますし、そうお願いしています。
(文責:子どもみやぎ代表 太田茂樹)

以下の画像クリックでPDFをダウンロードできます。
nishimura-1
nishimura-1

●木村真三氏が宮城県南部に(きんじょすくいの会サイト転載)

木村真三氏が宮城県南部に
きんじょすくいの会のサイト記事からの転載です。



「ヒロシマの黒い太陽」
(90分 2011年 共同制作 カミ プロダクション、アートライン・フィルム、フランステレビジョン 国際共同制作・NHK、ベルギー国営テレビ、スイス国営テレビ)
監督の、渡辺謙一さんから
”宮城県南部の会のサイトをみてその活動内容に興味をもちました”
と電話があったのは2012年4月13日。

フランス在住のドキュメンタリー作家の渡辺謙一さんが
宮城県南部で放射能の問題に取り組む人と木村真三さんを結ぶことに意味があるのではないかと考え、
福島県や宮城県の撮影の中に今日(2012年7月7日)の出会いを用意してくれました。
フランスからの撮影班ふたりとともに宮城県南部を訪れました。

木村真三さんは当サイトをご覧の皆様にはあえて説明するまでもないでしょうが
「ネットワークでつくる放射能汚染地図~福島原発事故から2ヶ月」
(放送日時:2011年5月15日(日)22:00~23:30(90分) NHK教育テレビ)
で東電の原発事故による高濃度汚染地域があることを初めて公にしたことで知られている方です。氏が明らかにした現実は、それまで報道されることが全く無く、該当地域の方々にもその現実が知らされることは無く、木村氏によって初めて現実を知ることができました。

木村さんは、宮城県南部の事も気になっていた。だけど生半可に関わるという事は自分には出来ない。だからまず福島の事をやろうと思ってやってきた。今回、渡辺さんのおかげで気になっていた宮城県南部の皆さんと出会うことができた。今日来た、と言うことは適当にお茶を濁して終わりになんか出来ない。これからも付き合っていくということです。と話されました。(NHKの番組で木村さんが出会った人たちとの交流も今だに続いていて昨日もホールボディーカウンターでの計測をしていたそうです)

26年前からチェルノブイリに関わり、今ではウクライナと日本を行き来し、原発事故から全く休みなく働いている氏は今日も昨夜からの大雨の中、朝から夕方まで、お付き合いいただき宮城県南部で暮らす私達の不安や切実な質問に誠実に応え続けてくださいました。

木村さんはチェルノブイリでも放射線による実際の被害が半分、あとの半分は放射能による諸々の精神的な問題だった、と言います。科学的事実だけが科学ではない。私も事故の後に考え、自分も変わった。科学と事実の両方が大事。心のダメージも放射能の問題だ、と。
26年前からチェルノブイリにも関わり活動してきた氏の言葉は、原発事故後に現れた多くの自称「専門家」「科学者」の言葉と違うように感じたのは、放射能の科学的事実だけを語り、放射能の問題に不安を感じる人間の心には全く関心を払わないどころか、馬鹿にするような「科学者」との態度とは全く違っていたからだと感じました。

「俺はやりっぱなしにはしない」という言葉通り、宮城県南部の皆さんのために話しをしに来てくれる事を約束してくれました。大きな会場ではなくてきちんと顔を見たやり取りができる会が大切と話されました。そんな会を木村さんは「辻説法」と呼んでいましたが、お互いの顔を見合っている間でしか語れない言葉、事実があるのだと思いました。今日話しをしていただいた事も、空間を共有している人間には、歯に衣を着せない単刀直入でとてもわかりやすい話であっても、インターネットに前後の脈絡無しに掲載することは誤解を生むだけかもしれないので、有益な話をたくさんしていただいたのですが、掲載しないことにします。
いつか多忙な木村さんに時間を作っていただいて辻説法を開けることになった時には、こちらでお知らせします。時間はなかなかとれない。だけどその時には、ダブルヘッダーでもトリプルヘッダーでも引き受けるからと話されていましたから。(ありがとうございます)

※今回はドキュメンタリーの撮影がメインだったため、一般に広く告知することはできませんでしたが、次回、木村さんが宮城県南部に来ていただく機会を得た際には広く皆様にお知らせしたいと思います。その際には当サイトにも掲載します。

今日一日を朝から夕方まで一緒に過ごす機会に恵まれて印象に残った(書いても大丈夫と思われる)言葉と写真を並べておきます。

行政を超えて地域の人々で結びついて行動していくことが大切。それでしか変えられない。
生体半減期がセシウムは大人で90〜100日と言われているが、実際にホールボディーカウンターで計ると代謝速度は人によって違う。代謝速度が違えば”数値”の意味が変わってくる。
汚染マップ作成は重要。行政と闘う時にも。汚染は移動する、経年で変化する汚染状況もマップにしていく事が大切。マップの作成は雪解けの後に1回、梅雨明けに1回やるのが望ましい。
原発事故前にはあってはならないが原発事故後は放射能と共存せざるを得ない。その道を探ることも必要
農業用水は取水の前にリザーバータンク(溜め池)を作りその上澄みを農業用水に利用することが考えられる。そして、1年に1回リザーバータンクを除染する。
天然であろうと人工であろうと放射線被曝があるのは一緒。
放射線の影響による、脳卒中、心疾患を調べると、放射能が血管を弱くする可能性があるかもしれない。(未確認)

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丸森筆甫にて。空間線量の測定でばらつきが大きいという疑問に「紙をください!」といって説明図を書き始める木村氏

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放射線源からの距離の2乗に比例して線量は低くなる。これは放射性物質が「ある」時の一般的な考え。

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ただし山も田んぼも川も汚染された場合、点では考えられない。面線源として考えるべき。そこでは(光の乱反射のような)錯乱線も拾ってしまう。

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話し合いの会場にあった、筆甫が地域で購入し食品の放射線値を測定する機械とバックグラウンドの遮蔽を見せてもらう。(吉澤さんありがとう)

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昼食後、一息つく(左から)ひっぽ森林のレストランの方、フランスの撮影クルー、木村真三氏、渡辺謙一氏、フランスの撮影カメラマン

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角田市の阿武隈川河川に移動。地元民は当然のように長靴を用意していたが革靴の木村氏も当たり前のように来て見て話をしてくれる。(大雨のためみんなの線量計で実際に計測する事は中止)

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みんなの放射線測定室”てとてと”の三田さんと。フランスの撮影クルーは大雨で上から下までびしょ濡れになりながらも当たり前のように、黙々と撮影を続けていた。

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大雨の中、いつまでも皆の質問に応え続ける木村氏。服も靴も濡れながらの大雨の中の撮影ですら「こんなレアなケースで撮影できるんだからすごいですよ、皆さん」とにこやかに。ポジティブです。

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みんなの放射線測定室”てとてと”へ移動。スタッフと話をする木村氏。

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てとてと隣の公民館に移動して、宮城県南部で放射能の問題に取り組んでいる市民、子を持つ母親の質問に応える木村さん。

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大雨の中で見かねた人が差し出す傘を「大丈夫」と制しながら撮影していたふたり。

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木村さん、渡辺さん、撮影スタッフの皆さん、集っていただいた皆さん、どうもありがとうございました。

最後にお願いです。
事故当時の空気の汚染度合い、空間線量を研究するために原発事故当時のままで洗ったりしていない「服」があったら、是非、提供して欲しいと言う事でした。そこに当時の汚染された空気の環境が残されていて、線量のデータがないところでも今から当時を類推することが出来るかもしれない。それを研究に活かしたいそうです。(もちろん洗濯などして綺麗にしないで”そのまま”で)もしありましたらきんじょすくいの会のサイトの管理人までメールでお知らせください。(「きんじょすくいの会サイトへ飛び、この転載の元記事の一番下の「管理人までメール」から送信してください。)

●「原発事故子ども・被災者支援法」をめぐる心強い動き!

「原発事故子ども・被災者支援法」の具体化に向けて日弁連も動いているようです。心強いです。
関連の情報をご案内します。

以下、子ども全国ネットからのメール転載です。


すでに、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、
来週7/10(火)に、「原発事故子ども・被災者支援法」に関する院内集会が開かれます。
各地で放射能から子どもを守ろうと活動している皆さんに、ぜひ参加いただきたくご案内いたします。

先日来、この法律が可決されるまで、事務局からアクション呼びかけをさせていただきました。
そして、無事、可決されたわけですが、かねてからお伝えしている通り、
この法律は、ここからが勝負です!

法律というだけで、ちょっと敷居の高い感じがしている方もいらっしゃると思います。
私もそうでした。
けれど、委員会を傍聴に行った時に感じたのは、
守る会などに取り組む私たちがやっていることは、この法律が実効性をもつことで解決する!という思いでした。
避難している人たちへの補償も、できない人たちへの支援も、すべて盛り込まれています。

ただ、法律の条文自体は、基本法とでもいうべき内容で、
確かに、子どもを放射能から守るべきという内容が並んではいるのですが、
・どの範囲(線量の高さ)の子どもたちに適用されるのか。
・具体的に、どのような施策が講じられるのか。
といったことが全く書かれていないのです。

けれども、
・胎児(妊婦)であった子どもにも適用されること
・「内部被ばく」という言葉が明記されたこと
・自主避難の権利を実質的に盛り込んだ内容になっていること
・放射能の影響による疾病だという証明を被害者側がしなくても補償されること
など、画期的な法律でもあるのです。

この法律が可決されるまでの審議の中で、提案議員さんたちによる、
この法律をどういうものにしていきたいと思っているのかという熱い思いがあぶり出されていました。
議事録が下記にありますので、ぜひ、目を通してみてください。

衆議院復興特審議録 6月19日
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kaigiroku.htm
(右の「東日本大震災復興特別委員会」から入って,6月19日の第7号をクリックしてください。この法律についての衆議院での審議のすべてが議事録で読めます。)

参議院復興特審議録 6月14日
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kaigirok/daily/select0207/main.html
(参議院は30日以内の審議録は特設ページで直接見れるようになっています。なので上記のアドレスは今後変化します。)

この法律を政令や制度として実効性のあるものにしていくために、
日弁連が中心になって、ロビィング活動を進めていくために、
「原発事故子ども・被災者支援法ネットワーク(仮称)」を立ち上げることになりました。
そして、この支援ネットに対して、より市民の声を届けていくための場として、
ここまで国会議員とともに声をあげてきたNGOが中心になって「市民会議」を立ち上げることになりました。
「原発事故子ども・被災者支援法市民会議(仮 称)」には、子ども全国ネットも世話人として名を連ね、
みなさんにこの法律について情報提供し、多くの人へ情報を届け、協力を要請し、
また、多くの人の、とりわけ声が届きにくい地域の声を市民会議に届けることに関わっていく予定です。
とくに、福島以外の高線量の地域の声など、ぜひ届けていただきたいと思います。
(子ども福島や避難者の会などの代表者は世話人に入っているのですが)


「市民会議」自体が実質的な組織を持つということではなく、
支援法推進を求める市民側の声を立法や行政に挙げていく上での、ゆ るやかな連携のとりまとめ役となる方向です。

そこで、7月10日(火)に、両方の立ち上げ集会が行われます。
ぜひ、多くの人が集まって、国会議員のみなさんに、この法律の重要性を知ってもらいたいと思います。
11時~11時半 「原発事故子ども・被災者支援法市民会議」の設立集会
11時半~13時 「原発事故子ども・被災者支援法ネットワーク」の設立集会

場所 参議院議員会館B107号室(80名定員)
参加予定 谷岡郁子議員(民主)、川田龍平議員(みんな)、阿部知子議員(社民)ほか、全議員告知済

市民会議の集会は、概要の説明とあいさつ等の予定です。(30分ですし)
ネットワークの集会は、日弁連担当者より、この法律についての下記のような内容が予定されています。
・本法律制定の意義と今後の課題
・被害者・被害自治体・支援者の方々からの要望
・福島の実状についての報告
・国会議員の方々からの発言

可能でしたら、日弁連HPより、申込みをしてほしいそうですが、当日参加も可能です。
立ち見が出るほどの参加者で会場を埋めようという呼びかけです。
http://www.nichibenren.or.jp/event/year/2012/120710.html


参加団体のみなさんも、支援者として、また当事者としての意見を言っていきましょう。
私たちの思いを、この法律の行方にこめて、今後の放射能対策を進めていきましょう。

●請願が本会議でも全会一致で採択!

「子どもたちと妊産婦を放射能から守るための体制の確立を求める」請願が
本会議でも全会一致で採択されました。


私たち「子どもみやぎ」も請願者に名を連ねている「子どもたちと妊産婦を放射能から守る体制の確立を求める請願書」が7/4日の保健福祉委員会での全会一致での採択に続き7/6日の本会議でも無事全会一致で採択されました。

前回の35団体の共同請願として提出した2月議会では残念ながら継続審議になってしまっていましたが今回はさらに増えて92の参加団体の声(子どもと妊産婦を守る宮城県連絡会)として提出された私たちの思いがようやく県議会へも届きました。

とはいえ、これはゴールではなくようやく健康、被ばく量調査へのスタートラインにたったにすぎません。これからも粘り強く訴え続けていかなくてはいけませんし、県議会の皆さまにもこれを実現させるべく県行政をしっかりと注視していっていただきたいと思います。

しかし県議の皆さん全員が請願の趣旨に賛同して頂いたということは本当に本当に大きな一歩だと思います。

請願を採択して頂いた県議会の皆様、そしてここまでご尽力いただいた関係者の皆様に感謝申し上げます。

国会でも6月に全会一致で「子ども・被災者支援法」が成立しました。こちらの方も具体的な詰めに向けて急ピッチで動いているようです。こちらとも連動しながら出来るだけ広範囲の人たちがきちんとしたサポートを受けられるよう皆で声をあげていきましょう。 よろしくお願いいたします。


以下朝日新聞の記事の転載です

(参考:『朝日新聞』7月7日宮城ページより)

原発事故後の健康調査 9 2団体の請願 県議会が採択
東京電力福島第一原発の事故を受け、手どもや妊産婦の健康調査などを求めて県内92の市民団体などが提出していた請願が6日、県議会で採択された。団体のメンバーは「今後の取り組みを注視していく」と話した。
請願は、18歳未満の子どもの甲状腺と内部被曝の継続的な調査、妊産婦の内部被曝や母乳の検査、子どもの積算被曝線量を測定するガラスバッジの配布などを求める内容。2月議会に35団体が共同で提出した
が、継続審議になった。6月議会に92団体で作る「子どもたちと妊産婦を放射能から守る県連絡会」が内容を修正して再提出していた。
連絡会の太田茂樹代表は「どんなことができるか、これから行政と市民、専門家が一緒になって話し合う場ができれば」と話した。

●請願書の審議の傍聴に足をお運びください!

6/25日に再提出した
「子どもたちと妊産婦を放射能から守るための体制の確立を求める請願書」
の審議があります。

7/4日は保健福祉委員会、
そしてここで通れば7/6日本会議で採決されます。
保健福祉委員会は、お蔭様であっさり採択されました。
どちらも10:00頃から
時間変更です。7/6本会議での審議は午後1時からになります。
ご都合のつくかたは是非傍聴をよろしくお願いします。
またメールやツイッターなどで行けそうな方への声掛けが出来る方はお願いします。

追加情報(7/5現在)です。
県議の遊佐みゆきさんのとりなしで、本会議が終わった後の午後4時から約30分程、保健福祉部長と環境生活部長が時間を取ってくれて、話し合いに応じてくれる事になったようです。 
環境生活部は除染やガラスバッジによる被曝線量調査の担当部署の原子力安全対策課のある部局です。
会場は県議会棟4階の第2会議室(4階西側奥、みんなの党の控室の隣)
6日午後、議会の傍聴と意見交換会へ都合のつく方は是非県議会まで足を運んでいただければと思います。  よろしくお願いします。

●「子どもたちと妊産婦を放射能から守るための体制の確立を求める請願書」を再提出

6/25日「子どもたちと妊産婦を放射能から守るための体制の確立を求める請願書」を再提出しました。
皆さん行方を見守ってください。
請願書ダウンロードはこちらから

前回の2月議会での請願では残念ながら「継続審議」となってしまっていたこの請願ですが、
多少の文面修正をしてこの6月議会に再提出いたしました。

前回は35団体での共同請願でしたが今回はじつに92団体が参加してくれました。

今回の再提出では、長谷川洋一(自由民主党・県民会議)、藤原のりすけ(改革みやぎ)、小野寺初正(公明党県議団)、佐藤詔雄(社民党県議団)、横田有史(日本共産党宮城県会議員団)、堀内周光(みんなの党)(以上順不同)の各議員が紹介議員の署名をしてくれました。念願の超党派での請願の提出です。
請願は7月4日(水)の保健福祉委員会で審査され、採択されれば6日(金)の本会議で採決されます。
時間はまだ未定ですが傍聴できますので県民が注目していることを是非示して頂ければと思います。
どうぞよろしくお願いします。

国会の方でも「子ども・被災者支援法」(参照、全文も)が過日成立し、福島県に限らず一定線量以上の地域の子どもと妊婦の健康診断や医療費の減免措置に対し国が責任を負うこととしています。 これらと合わせ宮城県でも対策が進むよう強く要望していきたいと思います。
請願書ダウンロードはこちらから
seigan2012-625-1
seigan2012-625-2
seigan2012-625-3
seigan2012-625-4

●放射能から角田を守る会第2回の報告(きんじょすくの会サイトの記事転載)

放射能から角田を守る会:第2回の報告です。
きんじょすくいの会のサイトの記事からの転載です。


本日、2012/02/23市民センターで「放射能から角田を守る会:第2回」が開かれました。

市への要望をまとめ具体的な提案をしていくことになりました。
たたき台の要望書を元に活発な意見が交され、時間が全く足りず次回までにそれぞれの市への具体的な要望をまとめて持ち寄り、集約して会としての要望をまとめて市に対して具体的な行動をしていくことになりました。
その具体的な行動をどうするか、ということについてもいろいろ話し合われました。

放射能に対して感受性が高いと言われる子供を持つ「母親」の方が参加され、具体的な意見を寄せ始めていただいていることが大きな力となっています。1年間、孤軍奮闘されてきたお母さんで今日の会議にも参加してくれたお母さんは、学校の方向性に関わる事が大切と今年はPTAの役員にもなったそうです。いろんな場面に立ち会うことも辞さないと話され、お子さんへの思いが伝わって来ました。

設定時間が夜の7時と、お子さんを持つお母さんには外出が難しい時間であるため、お母さんの参加が少ないのが現実です。会に参加してくれたお母さん方と話をしながら、心配だけどなかなか声を上げられない角田のお母さんたちが、気軽に集まれる日と時間を設定して要望を聞く会を開くことを考えています。その際は是非、ご参加ください。

今日は17人の方に参加していただきました。そのうち女性が5人。おふたりの市議会議員の方にもご参加いただきました。また村田町からも議員さんを含めおふたりの方に参加していただいただけでなく、非常に貴重なご意見もたくさんいただきました。歩き始めたばかりの会にとても力になりました。改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。

なお、次回の予定は以下の通りです。放射能に関する問題で市に要望や意見のある方は参加してください。

2012年5月29日(火曜日)午後7時から 市民センター
2012年6月05日(火曜日)午後7時から 市民センター

部屋は入り口の黒板で「放射能から角田を守る会」を探してください。
(会場使用料として300円以下のカンパだけいただきます)

●「子どもたちと妊産婦を放射能から守る宮城県連絡会」への参加のよびかけ

「子どもたちと妊産婦を放射能から守る宮城県連絡会」への参加のよびかけ
これまでもこのサイトでご紹介したり、報道でも取り上げられてきましたが、
「子どもみやぎ」では県内35団体との共同請願という形で
「子どもたちと妊産婦を放射能から守るための体制の確立を求める請願書」を
今年の2月の県議会に提出しました。
残念ながら結果は継続審議となってしまいましたが
多少文面を変えることで6月議会での採択の可能性をみえてきています。
そこで県民の多くの声を県議会へ届けるために以下のご協力をお願いいたします。
参加いただける団体等の連絡先は
以下の篠原さんあるいはsoya@k2.dion.ne.jp(太田) までご連絡くださいよろしくお願いいたいます。

※とりあえず締め切りは5/20としていますが、時間のかかる場合はご相談ください。
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各位
「子どもたちと妊産婦を放射能から守るための体制の確立を求める請願」へのご協力のお願い
~「子どもたちと妊産婦を放射能から守る宮城県連絡会」への参加のよびかけ
           
                          宮城県議会請願共同提出団体
                          連絡先 篠原弘典 TEL&FAX022-373-7000
拝啓
ひときわ寒さの厳しかった冬を越し、芽ぶきの春を迎えております。
各位の日頃のご奮闘に敬意を表します。
 さて、今年の2月宮城県議会に、私たち県内35団体は共同請願として「子どもたちと妊産婦を放射能から守るための体制の確立を求める請願書」を提出いたしました(別紙参照)。これは福島原発事故による放射能被害の実態、とりわけその影響を受けやすいといわれる子どもと妊婦について、県の責任で調査をし対策をとってほしいという、しごくまっとうで緊急性の高いものでした。
しかし、3月15日に開かれた常任委員会の保健福祉委員会では継続審査とされ、本会議での採択は見送られてしまいました。ただ委員会での議論は続けられており、私たちの望む被曝線量測定と健康調査は実現に向けて動こうとしています。6月県議会での請願採択の可能性も出て来ています。
 そこで、6月議会に向けては、いったんこの請願を取り下げ、若干請願書の主旨の文言を修正したうえで、再提出する予定になっています。そのようにすれば採択される可能性が芽生えて来るとの見通しを受けて、共同提出団体での話し合いでそのようにいたしました。
 同時に、現在の35団体(これ自体も、県政始まって以来といわれていますが)に加え、より広範な地域や子ども関連の団体に入っていただき、この請願内容がまぎれもなく県民の総意であるということを改めて県議会に示したいと考えております。
 そこで、みなさまにこの請願の趣旨をご理解いただき、6月議会で再提出する際の参加団体に加わって頂きたくお願いいたします。今回は請願手続きを簡素化するために、提出団体は「子どもたちと妊産婦を放射能から守る宮城県連絡会」の名称で行い、その参加団体としてこれまでの35団体と、さらに多くの団体の名を連ねたいと考えております。
 とりわけ、以下の団体に加わって頂きたいと考えております。
○県内各地で放射能問題に取り組んでいる団体・グループ
○子どもたちの養育・教育に携わっている団体・グループ(例えば保育所や幼稚園、学校のPTAなど)、
○医療・治療などの団体・グループ(例えば○○小児科、○○医院など)
以上について、特に県内の各地域からまんべんなく
もし「参加団体になってもいい」という団体・グループがありましたら、お手数ですが請願文書作成担当の篠原まで、団体名・代表者・連絡先をお知らせくださるようよろしくお願いいたします
                                         敬具
※参考 これまでの経緯
2012年1月半ば 子どもたちと妊産婦を放射能から守るための請願を県議会に提出すべく動き始める
1月末 宮城県議会事務局に請願の予告のための仮提出
2月上旬 議会各会派へのロビー活動(全会派から紹介議員を出してもらえるよう働きかけを強める)
2月16日 県議会で代表質問・一般質問開始
2月23日 全議員を対象にした請願の主旨説明会を開催 各会派から議員25人、請願団体から23人が参加し、議員との意見交換
2月29日 請願書提出(中村功議長と佐々木征治副議長に請願書を直接手渡す)
※改革みやぎ、社民党、日本共産党、みんなの党の4会派から紹介議員。自民党は「会派の意見がまとまらない」という理由で、公明党もそれに追随するということで、紹介議員は出せないという意向
3月5日 保健福祉委員会で議論、参考人から意見聴取が必要ということで採決は先送り。
3月15日 参考人聴取(有識者会議から久道茂座長と石井慶造委員、放射線防護の専門家の吉田浩子東北大講師、保科郷雄丸森町長、請願者から「子どもたちを放射能から守るみやぎネットワーク」の太田茂樹さんと「みやぎ脱原発・風の会」の篠原弘典さんが参考人として呼ばれ、約4時間にわたって各自が意見を述べ質疑。全体の議論を通して、健康調査と積算線量調査の必要性は了解の域まで達していたが、最後の採決では自民党と公明党の委員の継続の声で、結論は6月議会まで先送りになる)
※意見がまとまらなかった主な理由は、請願の主旨にある「すべての子どもたち(の健康調査)」では経費がかかり過ぎて、財源が担保されないことと、「公費(県費)で受けられる」では事故の責任主体である国と東京電力に目が向いていない、求める対象を間違っているという2点。
3月21日 保健福祉委員会で請願についての審査
 委員と執行部(保健福祉部)の間の質疑では、15日の参考人聴取での議論を受けて、少なくとも汚染状況重点調査地域の9市町ではガラスバッジによる測定と健康調査をやる必要性があるのではないかと話し合い。
4月11日 保健福祉委員メンバーによる国への要望 
メンバー8人で、復興局(仙台)、復興庁(東京)に要請行動
1 住民の健康対策等生活環境の改善に向けた中長期的な対策
2 福島県と同様の財政措置 
地方公共団体が行う、学校や通学路をはじめとする生活環境全体に係る除染や住民健康調査、放射線量の測定などの経費については、既に対応したものも含め、福島県と同様の財政措置を講ずること。
4月20日 保健福祉委員会 委員の間で請願書の主旨の文言の修正に関して意見交換。全会一致で、請願は「継続審議」になる
【今後の予定】
5月21日 保健福祉委員会
5月24日25日 臨時宮城県議会(気仙沼の瓦礫処理の件などが議題)
6月15日 宮城県議会定例会開会
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画像クリックでダウンロードできます。ご活用ください。
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●「宮城・丸森も賠償対象 東電伝達、福島県外で初」(河北新報4/6)

河北新報の4/6朝刊より
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宮城・丸森も賠償対象 東電伝達、福島県外で初

 東京電力は5日、福島第1原発事故に伴う精神的損害の賠償金として、宮城県丸森町の妊婦と18歳以下の子どもに、1人20万円を支払う考えを同町に伝えた。福島県外の自治体が賠償の対象になるのは初めて。丸森町は賠償対象となっている福島県の市町と隣接しており、放射線量も同等かそれ以上だとして、県境で線引きをしないよう求めていた。
 保科郷雄丸森町長が東京・内幸町の東電本店を訪問し、広瀬直己常務らから説明を受けた。昨年3月11日時点で町に住んでいた約2200人が対象で、原発事故後に自主避難したかどうかは問わない。妊婦を除き、19歳以上は賠償しない。
 広瀬常務は丸森町について、福島県で賠償対象となっている23市町村のうち相馬市、伊達市、新地町と隣接していることを指摘。原発からの距離や放射線量なども挙げ、「賠償するべき地域だと総合判断した」と述べた。
 放射線量は賠償対象となっている23市町村に含まれていない福島県白河地方と同等だとして、白河地方9市町村への提示内容と同じにした。
 保科町長は「県境にこだわらず賠償対象としたことは評価できるが、福島県内の23市町村と同じ対応になると思っていたので若干不満だ」と話した。町議会などと検討し、後日回答する。
 東電はまた、丸森町を除く宮城県南の山元町、白石市、角田市については、賠償対象としない考えを明らかにした。「線量が賠償対象ではない福島県会津地方に近い」(広瀬常務)としている。

●「子どもと放射能汚染~市民活動の実践と課題」(3/22;明治学院大)で代表の太田さんが話をします。

2011年度 第3回環境社会学会研究例会(震災原発問題特別委員会企画)
テーマ「子どもと放射能汚染~市民活動の実践と課題」

 日時: 3月22日(木)13時~16時半

 場所: 明治学院大学(白金校舎 本館北ウイング3F 1351教室)

キャンパス案内 http://www.meijigakuin.ac.jp/campus/shirokane/
 交通アクセス http://www.meijigakuin.ac.jp/access/

報告者
(1)中手聖一(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク・理事)
(2)太田茂樹(子どもたちを放射能から守るみやぎネットワーク・代表)
(3)西崎伸子(福島大学)

コメンテータ:成元哲(中京大学)
司会:原口弥生(茨城大学)
参加費:無料

趣旨:
福島第一原発事故による広域的放射能汚染問題に対して、とくに今回は「こどもと放射能汚染」という緊急性を要する課題について、環境社会学がどのような学問的知見を提供できるのか、またそれがどのような実践的意味を持ちえるのかについて議論します。3.11大震災から1年を経た現在、福島をはじめ放射能汚染地域では「避難」や「除染」などという個人的・社会的対応がみられますが、渾然とした現在の状況は、どのような社会的諸条件によって規定されているのか、市民活動の実践における課題はどのように理解可能かについて、福島と宮城にて市民活動を実践されている中手聖一氏と太田茂樹氏をお招きして討論します。子どもと放射能汚染という点に焦点を当てると、福島からの母子避難例が多い状況を踏まえ、女性研
者、住民として市民活動・研究に携わる西崎伸子氏からジェンダーという視点を含めての今回の原発災害の意味の考察、ならびに研究者としての実践の可能性についてご報告いただきます。これらの報告を受けて、水俣病研究者の成元哲氏からコメントをいただく予定です。

●宮城県南部の水道水の放射能検査結果

きんじょすくいの会の記事転載です。
詳しい測定結果の画像などをご覧になりたい方は
きんじょすくいの会の記事からご覧ください。



水道水の放射能検査結果


■放射性ストロンチウム(Sr90,Sr89合計)



●柴田町の水道水(七ヶ宿/南部山浄水場100%)  2012/2/12

検査結果 不検出 (検出下限値 0.03Bq/Kg) 検査機関/同位体研究所



●角田市隈東地区の水道水(阿武隈川80%:七ヶ宿/南部山浄水場20%) 2012/2/12

検査結果 不検出 (検出下限値 0.03Bq/Kg) 検査機関/同位体研究所



■放射性セシウム(Cs134,Cs137合計)



●柴田町の水道水(七ヶ宿/南部山浄水場100%) 2012/2/3

検査結果 不検出 (定量下限値 Cs134/0.4、Cs137/0.5Bq/Kg) 検査機関/同位体研究所



●亘理町逢隈地区の水道水(阿武隈川100%) 2012/1/31

検査結果 不検出 (検出下限値Cs134,Cs137 0.2Bq/Kg) 検査機関/フランスACRO



●岩沼市の水道水(七ヶ宿/南部山浄水場70%:阿武隈川30%) 2012/1/31

検査結果 不検出 (検出下限値Cs134,Cs137 0.1Bq/Kg) 検査機関/フランスACRO



●角田市隈東地区の水道水(阿武隈川80%:七ヶ宿/南部山浄水場20%) 2012/1/31

検査結果 不検出 (検出下限値 Cs134/0.2、Cs137/0.4Bq/Kg) 検査機関/フランスACRO





■放射性セシウム精密検査 



●角田市隈東地区の水道水(阿武隈川80%:七ヶ宿/南部山浄水場20%) 2012/3/5

検査結果 Cs134 0.07Bq (測定定量限界0.04)、Cs137 0.10Bq (測定定量限界0.03)

Cs134,Cs137合計 0.17Bq/Kg  検査機関/同位体研究所



※定量下限値の低い精密検査をすると微量のセシウムが検出されるようです。今後、供給量の多い南部山浄水場のセシウム精密検査を実施する予定でいます。

※定量下限値について



※柴田町の水道水検査は「柴田こどもの健康を守るネットワーク」の皆さんにより行われました。フランスACROの検査は「福島老朽原発を考える会」、「ACRO」のご協力により行われました。放射性ストロンチウム、放射性セシウム精密検査は「ガイガーカウンタープロジェクト」 に寄せられた寄付金により行われました。感謝申し上げます。

●「子どもたちと妊産婦を放射能から守るための体制の確立を求める請願書」を県議会へ提出

「子どもたちと妊産婦を放射能から守るための体制の確立を求める請願書」を県議会へ提出しました


「子どもたちと妊産婦を放射能から守るための体制の確立を求める請願書」を
2月末に「子どもみやぎ」も県内35団体とともに共同提出しました。
これに先だって、県議会議員さんたちとの意見交換会が行なわれ
県議24名が参加してくれました。
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ここでは

甲状腺検査も内部被ばく調査も継続的にフォローして初めて意味があること。

そして汚染が県南、県北を中心に広がっているのに対し対象範囲が狭すぎること。

積算線量計検査については福島県はもちろん栃木県でも
2か月間とはいえ3700人という規模で調査を行う予定であるのに対して
宮城県は1研究者の自主努力で100人程度の調査が行なわれいるにすぎず、
県としては全く何もしていないことの無策。

などの問題点を訴え、超党派での取り組みをお願いしました。
しかしこの請願が採択されるかについては予断を許さない状況です。
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3/5日に県議会保健福祉常任委員会で審査され、ここで通ってはじめて本会議での採決になります。
結果などは追ってご報告いたしますが、以下に請願書の内容と共同提出団体を掲載いたします。


下記画像クリックでダウンロードできます。
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●野中昌法先生(新潟大学農学部土壌学)の講演会youtube動画

先日2/28に行われた
野中昌法先生(新潟大学農学部土壌学)の講演会の様子を
講演部分のみYouTubeにアップしましたので、
ぜひご覧ください。
農業、農業者、いのちへの愛をひしひしと感じるお人柄でした。
科学者であり、愛のある方はやっぱり違います。
福島の二本松のゆうきの里で、どうやって農業者が生き抜いていくか、実践を重ねられていて
大変参考になる具体的な内容です。

スライドの画像がやや見づらいですが、どうぞご容赦を。


ネット環境がない方のためにもと、
家庭用のDVDプレーヤーで視聴できるDVDも作成しました。
てとてとにおいてありますので、ご希望の方はお電話で連絡の上
お借りください。
てとてと
0224-86-3135

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●白石市越河地区でも独自に会が立ち上がりました

[子どもの未来を守ろう☆白石]のサイト記事からの転載です。
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白石市 越河地区でも独自に会が立ち上がりました
同じ白石市において、最も県南に位置する福島との県境、越河地区において、
「こすごう子どもを守る会」が立ち上がりました。

母体は育成会で、従来の役員として地区10地区の行政区長(10名)、地元市議、主任児童委員、PTAより執行部役員、地区役員、小学校校長などが役員だそうです。

そこに、分科会ということで新たに、
分科会会長、副会長、事務局長、理事を設け、小学校PTA、越河保育園父母の会、南中学校PTAの下、越河地域の子どもたちの健全育成を目的とした、より具体的な課題に取り組む活動を行っていくそうです。

福島との県境にありながら、また、線量も福島と変わらない地域において、当初から不安に思う住民の方々はもちろんいらっしゃいましたが、こちらの地域性もあり、なかなか今まで不安を表に出せなかった・・・という現状があったようです。

住民のこのような環境において、会を立ち上げるのはとても勇気のいる行動です。

これからは、「子どもの未来を守ろう☆白石」、「こすごう子どもを守る会」、共に、同じ目標に向かって歩んでいきたいです。

●[子どもの未来を守ろう☆白石]の宮城県への要望行動

[子どもの未来を守ろう☆白石]のブログ記事の転載です。
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宮城県への要望行動 主なやり取りを掲載しました
バス貸切、ママさん達中心に小さい子どもを抱えながらの参加の方々も・・・。
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宮城県保健福祉部の方へ要望書提出
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短時間ではありましたが、質疑応答の時間を設けてくださいました。
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Q.丸森での健康調査の結果は「しこり」のあるお子さんもいましたが、それでも100%安全と思っているから、その他の健康調査は必要ないというお考えでしょうか?
A.お医者さんが「宮城県の汚染は軽度のため大丈夫であろう」という判断をされ、丸森で行った検査結果も心配ないであろうという判断をされました。

Q.継続は必要ない?1回でOK?丸森と白石は同じような線量なのに白石の健康調査はなぜ行われないんですか?
A.今回は最も線量が高いと思う場所を抜き出して検査をしました。ただ継続した健康における「調査」というよりは、長いスパンで継続的に健康についてフォローしていくべきだという話は有識者の先生方からいただきました。ただ、それがいわゆる「健康調査」ということではなくて、症状として健康な状態が疾患としてどのようになっているのかということで。環境面での除染や食品の放射性物質の含有の確認をきちんとしていく必要があると思っています。

Q.国立病院仙台医療センターに内部被ばくを測る機械が全く使われずに眠っている現状をどう思われますか?その存在はご存知でしたか?
A.知っていました。一般的な知識としてあるのは知っていました。

Q.希望者が自費で検査を受けたいと言っても、検査をしてもらえないのも知っていましたか?
A.今のところ有識者会議で「健康調査必要あり」というお話はなかったので、今の段階でホールボディカウンターどうこうということではない。

Q.有識者というのは「安全だ」という人ばかりでなく、反対の意見を持つ人や、人選の枠を広げた形でできないんですか?
A.地元の方で放射線医療とかガンとか放射性物質について、最も詳しいと思える人をお願いしたというふうに思っていますので、その方がどのような考えを持っているかまで、私たちが入り込んで判断、把握してお願いしたわけではありません。地元に詳しい人を選らんで我々がお願いしました。

Q.そもそも法律で一般公衆被ばく限度が年間1ミリSVとなっていて、今はそれ以上に被ばくしているわけなので、「何ミリまでが安全だ」ではなくて、もともとの法律にそって動いていただきたいんですが。
A.目標として1ミリSVを掲げています。

Q.宮城県のみんなが被害者です。被害者同士でこんなことを言い合うのはありえない。宮城県として強く子ども達を守るという姿勢を国や東電に伝えていってほしんです。
A.知事は国にも東電にも言っています。県内の線量の高いところは確認しました。県では、その線量ではあわてて対応する必要はないということをお伝えしたいと思います。

Q.あわてて対応しなかったら、このままでいたらいつどうなるか誰も分からないじゃないですか?
A.非常に危険ではないということです。

Q.「非常に危険ではない」ということは、少しは危険と思われているんですか?
A.そういう意味ではなく、「今すぐ対応することではない」という意味です。

以上です。